9/28日記(『アメリカン・スリープオーバー』感想)

 『アメリカン・スリープオーバー』を見た。『イット・フォローズ』の監督の撮ったやつで、甘酸っぱい青春ものだ。夏休み最後の日に行われるいくつかのお泊まり会のうち、何人かの行動を追って行くグランドホテルものだ。そしてそれぞれの登場人物は、背伸びをして子どもならではの冒険をする。まあ大人がはたから見てると特別何が起こったというわけでもないのだが、それぞれの登場人物にとって冒険の結末は大きな決断や成果なのだった。

 登場人物のうち何人かは私に実在する特定の人物を思い起こさせた。それはムカつく同級生だったり、歳上の彼氏がいた女の子だったり、昔付き合ってた相手だったりした。つまり、文化の違う国においても思春期の言動には普遍性があるということだろう。でも、私の記憶の中の彼らはそれぞれが個性的で一意だと気づいた。「似たようなもの」だとしても「同じ」ではなかった。

 そんなわけで、もう会うこともない昔の友達のことをぼんやり思い出していた。