9/25日記

 『アバター』の話をNetflix時代に誰もしてないように、3Dだから意味がある映画というのはある気がする。
 『the walk』もそういう映画だと思う。これは、傲慢だが綱渡りの才能のある男がワールドトレードセンターの間を綱渡りするまでの話なのだが、2Dだといまいちスリリングではないので、地面からはるか上で綱渡りする恐怖があまり伝わらず、それだけの恐怖を押し退けて成し遂げてしまう主人公の集中力や精神力の凄さとかカリスマ性についての説得力が半減してる気がする。これができるからこそわがままで傲慢な男にみんなついてくわけだ。
 映画というものには超人がどんどん出てくるのでその凄さを伝えるのは難しい。ここで凄さを伝える手段がカメラワークと3Dの臨場感だったはずだ。なんか、3Dで見たかった。
 この主演俳優は『(500)日のサマー』のムカつく男なのだが、ギークのハートスロブからいきなりジョック系の体格でオラオラした男になってて驚く。しかしどっちにしろ他人の感情に興味がなく、ムカつく傲慢さをもった役なのが面白い。なんか『カラマーゾフの兄弟』のイワンとミーチャみたいな感じだ。