9/16日記

 めっちゃ早いが、IPA資格諦めたい。人生はクソ資格取るためのものではない。

 いきなりだが、ショーン・エリス『フローズン・タイム』という十年前くらいの映画が結構好きだ。当時周囲では、初期ダニー・ボイルの亜種みたいな作風だという評価が多かった気がするが、初期ダニー・ボイルの作風が嫌いな若者が果たしているのでしょうか?
 なんでこれをいきなり思い出したかと言うと、最近夜通し起きていることが多くてこの映画の主人公みたいだなと思ったからだ。これの主人公は彼女と別れたことが原因で不眠症になるセンシティブすぎる美大生なのだが、寝なさ過ぎて時間を止めるパワーが身につく。意味が分からないと思うがそういう映画なのである。美大生はもちろんそのパワーを悪用して女子の服を脱がせ……、おや……中二病かつFANZA(旧DMM.R18)案件なのでは?という感じだが、別にそういうわけではなく、無料のヌードモデルにしてるだけである。それも十分嫌だが。そうしてバイト先の深夜スーパーで若者同士ワイワイやりつつ客のおっぱいをデッサンしていると、新しい恋が始まったり元カノが出てきてやっぱり揉めたりという感じの青春映画だ。
 主人公は無益な不眠の時間にバイトをして金を稼ごうとするも、結局は賃金が発生しない無為な停止時間を過ごす羽目になってる。で、彼はその時間、一心不乱にヌードデッサンをする。結局はその行為が終盤で彼の成長を助ける。絵を書いてる停止時間は一見無為な時間なのだが、これは人生が停滞していても成長しようともがいている時期のメタファーになってるわけだ。

 そういうわけで、私も時間をIPA資格取得のために使いたくなどない。とりあえず『ガルヴェイアスの犬』読むことにする。