9/6日記

 今週のゴールデンカムイ、杉元大丈夫なのか?だんだんおかしくなってきてるのでは。なんだか今後が心配になる。去年体調最悪で手術とかしてたタイミングでちょうどゴールデンカムイも物語一番の山場を迎えていたため、その時死線をさまよってた杉元はもはや戦友みたいな気分である。(勝手に)
 誰にも理解してもらえないのだが、ゴールデンカムイからは『雨月物語』と似た空気を感じて好きだ。どのエピソードにも湿った恐ろしさと不思議な寓話性がある。ただ、ゴールデンカムイの方には怪異性はないが。人間がヤバいだけだが……。
 私が特に好きな回は「カネ餅」「目」「蝮のお銀」である。「カネ餅」は特に好きで、賢吉の数奇な運命と谷垣の淡々とした語り、静かな決意が胸に来て号泣した。何もかも捨てて詮無い復讐に身を投じた青年が迷いの末に自分の生き方を見つけるという、めちゃめちゃいい話である。でも多分この漫画のここで泣いてるのは私くらいだと思う。あと干し柿のくだりでも泣いた。でもここはみんな泣いたのでは?
 あと絵にも無惨絵の要素があって良い。線の細さはなくて無骨なのだが、なぜか品がある。
いろいろ書いたが、まあゴールデンカムイは私が語るまでもなくすごい漫画だと思う。