8/16日記

 横光利一の『機械』をなんとなく読んだ。学生以来だ。

 その時は小さなネームプレート工場、金や機密に対するセキュリティの杜撰さ、粗野な同僚、という感じから、主人公に対しては冷笑的であるだけのワーキングプアのイメージしかなかった。こう、氷河期世代の負け犬みたいな感じで。

 でも多分当時の感覚だと主人公はエリートとして書かれてるんだよな。化学式読めるし。