8/1日記(ヒカキン)

 ファンでもないし、普段ヒカキンについて特に何か思うことはないが、今日はヒカキンについて思いを馳せた日だった。
 ヒカキンが二つ目の家を借りましたという動画を偶然見たのだが、とんでもない部屋で驚いた。床も机もサイドテーブルも大理石だしベッドはシモンズだ。ドアにはスワロフスキーが埋め込まれており、広さもセカンドハウスとは思えないほどだった。
 個人的にヒカキンといえばピンクを基調としたカラフルなソファーの部屋なのだが、以前アベマTVで紹介されてた動画の舞台になってた部屋は白っぽい普通のマンションだった。とにかくヒカキン登りつめたなという感じである。
 これ、ヒカキンの新居紹介動画をまとめたら彼がサクセスしてく様子が分かるんじゃないか?と思い、ヒカキンがどんどん広い部屋に引っ越していく再生リストを作った。内容は引越し動画と、ブレイクしたきっかけとなったビートボックスとか「好きなことで、生きていく」のCM、UUUM上場とかMステ出演などのヒカキンのターニングポイントっぽい動画を古い順に並べただけだ。

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 初期のヒカキンはYouTubeスターというよりも親しみやすいお兄さんなのだが、動画に時々ビートボックスを挟むなど、やってやるぞという雰囲気がすごく、どことなくギラギラしている。初期の時点でも彼はBeatBoxer兼YouTuberとして人気を集めてたらしく、ライブにてエアロスミスアリアナ・グランデと共演し、一人暮らしにしては広い部屋に暮らしている様子も分かる。だがドンキで五千円の布団を買ってきたり、ベッドを買おうとしてIKEAに行ったりと、のちの成功を思うとまだまだあり得ない状況である。もし今ヒカキンがIKEAにいたら、おそらくキッズたちが群がって大変なことになるだろう。

 そうした感じで、初期動画はのちの成功を思うとかなり感慨深いものになっている。若い痩せ犬みたいなヒカキンは、「四年間使った」と言いながら、破れてボロボロの椅子をカメラに映す。ニトリでベッドを見る時も「本当はシモンズのベッドに憧れるんだけど……」とか言うのだが、2018年に彼は満面の笑みでシモンズのベッドにダイブする動画を撮っている。ヒカキンはあくまで明るくふざけているが、これは結構グッとくるシーンだ。「将来あなたはシモンズのベッドを買うよ」と若いヒカキンに教えてあげたい。これを成功と言わずして何を成功と言えばいいのか?
 引越しも数回を数える頃、あの有名なYouTubeのテーマソングが流れ出したときはエモーショナルすぎて鳥肌が立った。まずBeatBoxerとしてクールな動画で世に出て、その後YouTuberとしてポップな才能を開花させた彼の到達点である。

 なんか、ヒカキンの動画を適当に繋げて見ただけなのに濃厚なドキュメンタリーを一本見た気分だ。Webドリームはここにある。今からでも遅くないのでエンジニアを辞めてYouTuberを目指そう。