6/3日記

 今日びっくりしたのはとある有名人の炎上だった。思いついたことを検討なしに言ってみたら思いの外専門職の方々に反論されてしまい、議論よりも己の沽券を守りたいがゆえ彼らを論破するぞというのが目標にすり替わり、多くの人を傷つけてしまう場当たり的な攻撃を繰り返しているという状況に見えた。元々好きではない人だったが、さすがにそれを見て何の怒りも覚えないというわけではないのでブロックした。あれは一体なんなの?と思って。

 あと炎上といえば『万引き家族』がなぜかタイトルで炎上してる謎の状況らしい。万引きを美化してるとか日本人に負のレッテルを貼ってるとかいう謎の言い分である。『フロリダ・プロジェクト』見て「あーフロリダはみんなディズニーの横の安モーテルで親は働きもせず子供と生活保護で暮らしてるんだー」とか思わないのにアホみたいだ。多分是枝監督の政治的スタンスがリベラル寄りで、クールジャパン政策にも否定的なのでそんな人の作品がカンヌでパルムドール受賞したというのが気にくわないという人がいるのだろう。
 DMM英会話の講師によると、是枝監督の映画は唯一ブラジルでも新作が封切られる日本映画らしい。日本人としては宮崎駿北野武の方がメジャーなのではないかという意識になるが、まさか是枝裕和の作品が!!!多様な家族や人の繋がりは普遍的なテーマだし、どこの世界でも人の心をとらえるのだろうか。
 個人的な好みを言うと是枝監督はそんなに好きな作品を作る人ではなく、作品の内容のすごさよりは女優と子役の撮り方がすごい人、という印象が強い。この辺は好みなのでいいのだが、ただ、家族というものは血縁に依るものではないとか、血縁だからといって愛が宿るわけではないという毎回のテーマは本当にその通りだなと思う。